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「第16期 MOT(技術マネジメント)研究会」開催のご案内【7月開講】

セミナー

第16期 MOT(技術マネジメント)
研究会

テーマ:イノベーションを生み出すマネジメントの視点

開催概要

日時 2024年7月24日(水)~11月8日(金)【全5回】
講演概要 神戸大学大学院経営学研究科 教授 原田 勉 氏
(講義および各回のコーディネーター)
実践事例 AGC、ブラザー工業、マツダ
特別視察 ダイキン工業 テクノロジー・イノベーションセンター(摂津市)
対象 研究・開発部門、技術部門の管理者・リーダーの方々企業内でMOTの推進・教育に携わる方々 など
定員 会場30名程度

研究会のすすめ方・特徴

  1. 多彩なゲストスピーカーの講話や視察を通し、技術マネジメントのあり方と実践について多面的に学びます。
    また、各回とも指導講師のコーディネートのもと、質疑応答や討議・意見交流を深めます。
  2. 懇親交流会を通し、参加者同士の交流と親睦をはかります。
  3. 全会合終了後は、すべての議事録を1冊にまとめ、報告書として進呈いたします。

プログラム

※ 下記の時間帯については、当日の進行状況により、多少変更させていただきます。また、各回の討議の進行については、当日の状況にあわせて指導講師がコーディネートします。
※ 諸事情により、日程・講演概要・内容等に変更が生じる場合がございます。

第1回 基調講義「OODAループによるイノベーション・マネジメントの実践」

日時 2024年7月24日(水)13:30~18:30[懇親交流会あり]
講演概要

神戸大学大学院経営学研究科
教授 原田 勉

PDCAサイクルに代わり得る考え方として、OODAループが注目を浴びています。このOODAループはもともと米国軍隊で採用され、湾岸戦争等で顕著な効果を上げたものです。近年では米国の優良企業でも採用するところが増えてきています。この講義では、このOODAループとはどのようなものなのかを解説したうえで、イノベーション・マネジメントにどのように適用できるのかについて考察していきたいと思います。

第2回 「AGCの『両利きの経営』の実践を支える開発戦略と新規事業創出への挑戦」

日時 2024年8月30日(金)13:30~17:00
ゲスト

AGC株式会社 執行役員 技術本部 企画部長
海田 由里子

AGCは1907年の設立以来、時代の変化に合わせ、独自の無機・有機・バイオ素材関連技術により社会課題の解決に貢献しています。コア事業の大きな成長が見込めなくなる中、2015年から戦略として「両利きの経営」を推進し、事業ポートフォリオの変革を進めてきました。「両利きの経営」にある背景、およびその実践を支える開発戦略についてご紹介いただきます。また、「先端半導体プロセス部材」や「バイオCDMO」等、新規事業創出の取り組みについてもご紹介いただきます。

第3回 「ダイキン工業の協創イノベーションを推進する技術経営戦略」

日時 2024年9月17日(火)13:30~17:00[懇親交流会あり]
会場 特別視察 ダイキン工業(株)テクノロジー・イノベーションセンター(摂津市)
ゲスト

ダイキン工業株式会社 執行役員テクノロジー・イノベーションセンター 産官学連携担当副センター長
河原 克己

ダイキン工業は今年100周年を迎える空調事業90%、フッ素化学事業7%のものづくり企業です。IEA(国際エネルギー機関)によると、空調市場は2050年までにグローバルサウスを中心に3倍に成長します。一方で、カーボンニュートラルの達成など環境課題も多いですが、これをチャンスと捉え、顧客と繋がるソリューション事業や、空気の価値化事業などのイノベーション事業創造にも挑戦しています。そのためには、自前主義のみではスピードが追い付かず、win-winで 共に価値創造を行う協創イノベーションが必須です。この度は、これらの実行を支える技術経営戦略について、ご紹介いただきます。
当日のスケジュール(予定)
  • 13:30 開会
  • 13:35 研究所見学
  • 15:00 河原氏ご講話
  • 16:30 質疑応答とまとめ
  • 17:00 終了

第4回 「ブラザー工業の新規事業とオープンイノベーション」

日時 2024年10月23日(水)13:30~17:00
講演概要

ブラザー工業株式会社 新規事業推進部長
安井 邦博

ブラザー工業は、ミシンの修理業からスタートし、現在は電機・機械メーカーとして多種多様な事業を展開しています。創業から100年を越える老舗企業ではありますが、これまでの事業ポートフォリオの変遷を振り返りつつ、未来の事業ポートフォリオの変革に向けた新規事業の取り組みについて、2020年頃から売上が上がり始めている複数のプロジェクトについて触れつつ、オープンイノベーションの活動も含めてご講演いただきます。

第5回 「経営を支えるデジタルイノベーション」

日時 2024年11月8日(金)13:30~18:30[懇親交流会あり]
ゲスト

マツダ株式会社 常務執行役員兼CIO(最高情報責任者)業務イノベーション担当
木谷 昭博

デジタルイノベーションによる経営革新の事例を紹介し、実際の商品開発現場でデジタル化を推進したリーダーの経験も踏まえ、革新のポイントについてご紹介いただきます。さらに、今後の自動車産業を取り巻く課題と2030年に向けたマツダの経営方針について説明いただき、デジタル技術の革新の方向性についてご考察いただきます。

指導講師からのメッセージ

 MOT(技術マネジメント・技術経営)について講演や研修を依頼される場合、よくあるリクエストは、他社での具体的な事例を数多く盛り込んで欲しいというものです。教科書のなかの話ではなく、現実にどのような技術マネジメント、技術経営が実践されているのかは、多くの企業の方々にとって強い関心事であると同時に、その情報はきわめて限定されているのが実状です。というのも、このようなMOTに関する事項はトップシークレットとしてあつかわれることが多いからです。

 このMOT研究会では、このような要望をもつ企業の方々に対して、日本を代表する優良企業で技術マネジメントを実践されている現場の方々を講師としてお迎えし、自社の事例について詳しくお話していただきます。そして、そこで問題提起された事項について2時間ほどの時間をかけて徹底的に討議していきます。毎回、受講生全員に質問してもらう機会を設け、きれい事ではなく本音でやり取りをすることで大きな学びにつながっています。

 MOTに関心をもっているけれども、まずは先端的な企業ではどのようにそれが実践されているのか知りたい、自社でMOTを導入しているけれども、どのようにすれば成果が上がるのかヒントを得たい、といった要望をお持ちの方々に是非ともご参加いただき、共に研究していきたいと思います。

※詳細は、上記PDFデータをご確認ください。

※お申込みの際は、webサイトで必要事項をご入力ください。

MOT(技術マネジメント)研究会についてのお問合せは下記までご連絡ください。

担当窓口:(企画研修G 浅川)

TEL:06-6443-6962/ FAX:06-6441-4319