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「第17期 MOT(技術マネジメント)研究会」開催のご案内【7月開講】

セミナー

第17期 MOT(技術マネジメント)
研究会

テーマ:事業化・収益化に向けた研究開発の戦略

開催概要

日時 2025年7月18日(金)~11月12日(水)【全5回】
会場 大阪科学技術センタービル会議室 ※視察以外
(大阪市西区靱本町1-8-4)
講演概要 (第1回~第5回のコーディネーター)
神戸大学大学院経営学研究科 教授 原田 勉 氏
 
(第5回の特別講義)
神戸大学大学院経営学研究科 准教授 吉田 満梨 氏
実践事例 SPACECOOL㈱、TDK㈱、DIC㈱
企業視察 ㈱島津製作所(京都市中京区)
対象 主に研究・開発部門、技術部門および企画部門の管理者・リーダーの方々(定員30名)
定員 会場30名程度

研究会のすすめ方・特徴

  1. 多彩なゲストスピーカーの講話や視察を通し、技術マネジメントのあり方と実践について多面的に学びます。
  2. 各回とも指導講師のコーディネートのもと、質疑応答や討議・意見交流を深めます。
  3. 懇親交流会を通し、参加者同士の親睦をはかります。
  4. 全会合終了後に資料集(講義録含む)を進呈します。

プログラム

※ 下記の時間帯については、当日の進行状況により、多少変更させていただきます。また、各回の討議の進行については、当日の状況にあわせて指導講師がコーディネートします。
※ 諸事情により、日程・講演概要・内容等に変更が生じる場合がございます。

第1回 「放射冷却素材の開発とその社会実装 ~大企業発カーブアウト型スタートアップという挑戦」

日時 2025年7月18日(水)13:30~18:30[懇親交流会あり]
会場 大阪科学技術センタービル
ゲスト

SPACECOOL株式会社 代表取締役CEO兼CTO、共同創業者
末光 真大

SPACECOOLは、直射日光を受けても宇宙に熱を捨てゼロエネルギーで冷える素材「放射冷却素材」を研究開発・製造販売するスタートアップ企業です。大阪ガスからのカーブアウトという形で2021年に創業した当社は、カーボンニュートラル社会実現への挑戦を掲げて事業展開をすすめ、関西万博ではガスパビリオンの膜材に採用されるなど、各方面で注目を集めております。今回は、研究開発から社会実装に至るプロセスのなかでどのような課題や挑戦に取り組んできたかについて、実際の苦労話も含めてご講話いただきます。

第2回 「市場創造を目指す知財のオープン&クローズ戦略」

日時 2025年8月27日(金)13:30~17:00
会場 ㈱島津製作所 ヘルスケアR&Dセンター(KYOLABS)(京都市中京区)
ゲスト

株式会社 島津製作所 知的財産部 部長
阿久津 好二

近年、標準化と知的財産を一体的に活用する戦略(オープン&クローズ戦略)が注目されています。
島津製作所では、この戦略を研究の上流から始めて市場創造と研究開発を同時並行で進めるプロジェクトを長期的な取り組みとして推進しており、今回の講話ではその取り組みの実際についてご紹介いただきます。
また、当日は同社を訪問して視察させていただきますが、多様なアプリケーション分野の製品群を紹介する「サイエンスプラザ」、医用機器のショールームである「メディカルセンター」を見学します。
タイムテーブル(予定)
<見学会+講話>
  • 13:30 開会
  • 13:35 見学会
  • 14:45 小休憩
  • 15:55 阿久津氏ご講話
  • 16:25 質疑応答とまとめ
  • 17:00 終了

第3回 「本社 R&D における TDK Transformation に向けた取り組み」

日時 2025年9月19日(金)13:30~17:00
会場 大阪科学技術センタービル
ゲスト

TDK株式会社 技術・知財本部応用製品開発センター 部長
橋本 勉

TDK Transformationは、電子部品メーカーであるTDKの長期ビジョン。社会の変革に貢献
し、自社の変革を続けることで、サステナブルな未来の実現を目指しています。そのなかで本社R&Dのミッションは、新しいデバイスの導入とともに、ソフトウェアを開発して付加価値を高め、社会実装していくことです。
今回は同社の技術マネジメントの全体像と具体的な事例について、デバイスの実際の応用例もまじえてご紹介いただきます。

第4回 「DICにおける事業化を阻む“死の谷”“ダーウィンの海”の乗り越え方」

日時 2025年10月24日(金)13:30~17:00
会場 大阪科学技術センタービル
ゲスト

DIC株式会社 常務執行役員 技術・R&D担当 技術統括本部長
有賀 利郎

DICは、ユニークな化学会社として「Color & Comfort」のスローガンのもと、サステナブ
ルな社会への貢献を目指し、基盤技術と各種要素技術を駆使した高付加価値製品の開発に取り組んでいます。今回は研究開発を事業化してプロフィットを生み出していくプロセスについて、同社における成功事例・失敗事例をまじえてご紹介いただきます。また、製品化・事業化・市場化を阻む壁をいかに乗り越えていくかに関して、同社の研究開発マネジメントおよび人材育成の取り組みについてもお話しいただきます。

第5回 特別講義 「新規事業開発におけるエフェクチュエーションの活用」

日時 2025年11月12日(木)13:30~18:30[懇親交流会あり]
会場 大阪科学技術センタービル
講師

神戸大学大学院 経営学研究科 准教授
吉田 満梨

エフェクチュエーションは、多くの優れた起業家に共通する思考パターンを抽出して体系化した思考形式。不確実な状況下で新市場の創造を行うために活用することができます。今回は大企業の事例紹介をまじえ、その活用上のポイントについて考察いただきます。
《略歴》 神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了(博士・商学)。立命館大学経営学部准教授などを経て2021年より現職。専門はマーケティング論で、特に新しい製品市場の形成プロセスに関心を持つ。著書に『エフェクチュエーション:優れた起業家が実践する「5つの原則」』(共著、ダイヤモンド社)など。

指導講師からのメッセージ

 MOT(技術マネジメント・技術経営)について講演や研修を依頼される場合、よくあるリクエストは、他社での具体的な事例を数多く盛り込んで欲しいというものです。教科書のなかの話ではなく、現実にどのような技術マネジメント、技術経営が実
践されているのかは、多くの企業の方々にとって強い関心事であると同時に、その情報はきわめて限定されているのが実状です。というのも、このようなMOTに関する事項はトップシークレットとしてあつかわれることが多いからです。
このMOT研究会では、このような要望をもつ企業の方々に対して、日本を代表する優良企業で技術マネジメントを実践されている現場の方々を講師としてお迎えし、自社の事例について詳しくお話していただきます。そして、そこで問題提起された事項について2時間ほどの時間をかけて徹底的に討議していきます。毎回、受講生全員に質問してもらう機会を設け、きれい事ではなく本音でやり取りをすることで大きな学びにつながっています。
 MOTに関心をもっているけれども、まずは先端的な企業ではどのようにそれが実践されているのか知りたい、自社でMOTを導入しているけれども、どのようにすれば成果が上がるのかヒントを得たい、といった要望をお持ちの方々に是非ともご参加いただき、共に研究していきたいと思います。

※詳細は、上記PDFデータをご確認ください。

※お申込みの際は、webサイトで必要事項をご入力ください。

MOT(技術マネジメント)研究会についてのお問合せは下記までご連絡ください。

担当窓口:(企画研修G 浅川)

TEL:06-6443-6962/ FAX:06-6441-4319