開催にあたって
近年、食品偽装をはじめとした食の安全問題、個人情報などの情報漏洩、製品のデータ改ざんや大規模なリコールなど、企業不正に関するニュースが後を絶ちません。これらの多くが、横領などに代表される個人の「得」のための「個人的不正」ではなく、組織的な問題からくる「組織的不正」といえるでしょう。
このような不正が起こらない組織風土を作ることを目的に、コンプライアンスをはじめとした意識・倫理感向上の取り組みが進められてきましたが、こうした意識が従業員に内面化され、社会的使命感を伴わなければ、組織的不正を防ぐことはできません。つまり、品質問題は組織を構成する「人」に起因する問題であり、健全な組織風土が求められるのです。
そこで今回は、従業員のワーク・モティベーションと健全な企業風土の関係について、全国350組織230万人の蓄積データをもとに、専門家よりお話しさせていただきます。
「我々の組織は大丈夫だろうか」「従業員の意識を効果的に測定するにはどうすればよいのか」等でお悩みの方々に、この機会にぜひご参加いただき、人材育成・教育・組織開発等における課題解決のヒントを得ていただけますと幸いです。
開催概要
◆日 時:2019年8月29日(木) 13:30~17:00(13:00 受付開始)
◆会 場:大阪科学技術センタービル 専用教室 (住所:大阪市西区靭本町1-8-4)
◆対 象:人事・教育・総務・経営企画部門等の 責任者様・ご担当者様
※教育研修機関からのご参加はご遠慮いただいております。
◆講 師:八木 隆一郎 氏(公益社団法人国際経済労働研究所 専務理事・統括研究員)
◆参加料:無料
※ご参加は1社2名様までに限らせていただきます。
プログラム
Ⅰ.ES(従業員満足度)調査の問題と限界
~従業員満足から従業員のワーク・モティベーションへの転換
・いわゆるES調査では何が問題なのか?より効果的な調査のあり方とは?
現実はみんなが「信じて」「行動する」ことで作り出される、という考え方のもと、
これらの問いに答えます。
Ⅱ.ワーク・モティベーション(WM)とは? ~理論的背景に基づいた“やる気”の測り方
・WM測定調査では、刺激から結果までのプロセスを指す概念としてWMを捉えます。
その利点について解説します。
Ⅲ.品質問題と従業員の意識の関係 ~健全な職場風土による品質問題の「予防」
・近年の問題となっている組織的不正は外発的には対処できません。
従業員のWMがその防止にどう役立つのかお話しします。
Ⅳ.WMは企業業績を予測する ~業績につながる従業員の“やる気”の状態
・理論に基づき測定したWMは企業業績を予測することについて解説します。
Ⅴ.企業制度・施策とWMの関係 ~従業員のやる気を引き出す制度・施策の検討
・これまでの調査から明らかになった、従業員のWMと関連する
制度・施策についてお話しします。
Ⅵ.SRC(Social Reality Control)のための意識調査
~コミュニケーションツールとしての活用法
・調査結果を受けて、どのようにアクションするのか。アクションの対象は
社会的現実(ソーシャル・リアリティ)であるということについて解説します。
・質疑応答
※参加者同士での意見交換・情報交換を目的としたディスカッションを挟みます。研
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