セミナー詳細

2023年2月9日(木)10:00～17:00

２年に１度の診療報酬改定で医療機関の余裕がどんどん奪われているところへ、新型コロナウイルス感染症により「日常」が破壊され、そのしわ寄せが医療機関に覆いかぶさってきております。このような中で、病院経営における「人・モノ・金・情報」を効率的に管理・配分し、人を動機づける病院組織管理上のリーダーである事務長の重要性が、ますます高まっています。また、事務・管理部長としての役割だけでなく、経営企画や内部監査などといった多くの役割・業務を担っていかなければなりません。
　本セミナーでは、病院組織管理の要として、事務長が理解しておくべき各部門の仕事の内容や参照すべき制度などを、一通り学んでいただきます。その上で、事務長としてのリーダーシップのあり方や、仕事に対する取り組み姿勢について、ケーススタディなどの具体的事例を盛り込みながら、わかりやすく解説いたします。

１．プロローグ
　 ～医療経営のプロとして～
（１）医療業界のマーケット概観
（２）事務長の役割と求められる機能とは
（３）問題解決のための方法論
（４）医療職とのコミュニケーションのための心理学

２．医療・介護業界の仕組みの理解
（１）地域医療構構想について
（２）介護業界のマーケット概観
（３）診療報酬の仕組みの理解

３．売上（医業収益）を伸ばすために
（１）患者単価増のためのエッセンス【外来】
（２）患者単価増のためのエッセンス【入院】
（３）増患のためのエッセンス【地域連携】
（４）増患のためのエッセンス【検診・人間ドック】
（５）増患のためのエッセンス【戦略的広報戦略】
（６）増患のためのエッセンス【ＷＥＢサイト】

４．費用（医業費用）を抑えるために
（１）医薬品費
（２）医療材料費
（３）業務委託費
（４）その他経費
（５）ローコストオペレーション

５．エピローグ
（１）次世代型事務長像の提言
（２）モチベーション・マネジメント
（３）事例紹介

ＧＵＴＳ株式会社　代表取締役　　清水　仁　氏

　2005年 社会学修士（社会心理学）。東京都内の医療法人に入職し、同法人本部で購買業務および各種契約業務を担当。2009年から病院経営コンサルタントに転身。2017年４月にはＧＵＴＳ株式会社を設立し、代表取締役に就任。
　社会心理学や行動経済学を病院経営に応用することでモチベーションアップと組織改革を両立させるコンサルティングスキームを提唱している。
【執筆】医療タイムス（『心理学で読み解く病院経営』連載中）、m3.com（『駆け引きの病院経営心理学』）ほか多数