セミナー詳細

2023年2月11日(土)13:00～17:00

全ての看護師に共通する看護実践能力の開発や評価のために、多くの医療機関でクリニカルラダーの導入が進んでおります。しかし、ラダーを導入したものの現場と研修の乖離があり、どのように研修を組み立てるとよいかわからないという教育ご担当者様も多いのではないでしょうか。
　本セミナーでは、看護師の能力開発や看護部門の組織活性化につながる人材ビジョンや教育研修とは何か、看護部門の教育研修・人材開発に従事してきた講師の経験を踏まえて解説いたします。その上で、クリニカルラダーを研修に活用することの有効性を考えながら自院独自の人材育成ビジョンを検討する重要性を示し、教育・研修を体系的に構築するための手法を、グループワークを通して学んでいただきます。

１．教育研修とは何か？
　（1）教育研修の昔と今～若者が研修に求めるもの
　（2）研修内製化の時代～外注を使い分けよう
　（3）多様性が変革を生み出す～研修にも多様性を
　　　・オンライン研修の活用

２．組織の人材育成ビジョンとインストラクショナルデザイン
　（1）組織の人材育成ビジョンを明確にする
　（2）インストラクショナルデザイン（ID）は難しい？
　（3）研修企画を振り返り改善点を明確にする
　（4）IDを使って研修を組み立てよう

３．研修の振り返りと評価
　（1）何を振り返り評価するのか
　（2）継続するか否かはどうやって決める？

大手前大学　国際看護学部　講師　笠松　由利　氏

　大学病院に就職し、病棟主任、病棟師長、教育担当看護次長を経験。師長時代に経営学を学び、管理のおもしろさに気付く。『管理においては、人育てが最優先』と考え、神戸市看護大学大学院修士課程へ進学しキャリア開発を専攻。同大学院修士課程、同大学院博士課程を修了し、看護師のキャリア開発に関わる研究に取り組んでいる。現在は大学教員となり、管理と教育の楽しさを多くの人に知ってもらいたいという夢を追っている。