セミナー詳細

2024年2月6日(火)10:00～17:00

度重なる診療報酬改定によって、どんどん医療機関の余裕が奪われていたところに、新型コロナウイルス感染症によって「日常」が破壊され、そのしわ寄せが医療機関に降りかかりました。そして、来年4月には診療報酬・介護報酬の同時改定を控え、今後の病院運営における事務長の重要性が、ますます指摘されています。事務長は病院組織管理上の重要な役割を担っており、病院経営における「人・モノ・金・情報」を効率的に管理・配分し、人を動機づけるリーダーといえます。また、事務・管理部長としての役割だけでなく、経営企画や内部監査などといった、多くの役割・業務を抱えています。
　本セミナーでは、病院組織管理の要として事務長が理解しておくべき、各部門の仕事の内容や、参照すべき制度などを、一通り学んでいただきます。その上で、事務長としてのリーダーシップのあり方や、仕事に対する取り組み姿勢について、ケーススタディなどの具体的事例を盛り込みながら解説いたします。

１．プロローグ
　 ～医療経営のプロとして～
（１）医療業界のマーケット概観
（２）事務長の役割と求められる機能とは
（３）問題解決のための方法論
（４）医療職とのコミュニケーションのための心理学

２．医療・介護業界の仕組みの理解
（１）地域医療構構想について
（２）介護業界のマーケット概観
（３）診療報酬の仕組みの理解

３．売上（医業収益）を伸ばすために
（１）患者単価増のためのエッセンス
①外来
②入院
（２）増患のためのエッセンス
①地域連携
②検診・人間ドッグ
③戦略的広報戦略
④WEBサイト

４．費用（医業費用）を抑えるために
（１）医薬品費
（２）医療材料費
（３）業務委託費
（４）その他経費
（５）ローコストオペレーション

５．エピローグ
（１）次世代型事務長像の提言
（２）モチベーション・マネジメント
（３）事例紹介

ＧＵＴＳ株式会社　代表取締役　　清水　仁　氏

　2005年 社会学修士（社会心理学）。東京都内の医療法人に入職し、同法人本部で購買業務および各種契約業務を担当。2009年から病院経営コンサルタントに転身。2017年４月にはＧＵＴＳ株式会社を設立し、代表取締役に就任。
　社会心理学や行動経済学を病院経営に応用することでモチベーションアップと組織改革を両立させるコンサルティングスキームを提唱している。
【執筆】医療タイムス（『心理学で読み解く病院経営』連載中）、m3.com（『駆け引きの病院経営心理学』）ほか多数